新学習指導要領解説|【社会】は小学校中学校で社会的見方・考え方を鍛える

新学習指導要領の改訂により学習内容は変わってきています。

どう変化するのか?といった内容を把握しておくことは、今後の指導に大きく響いてきます。
当然、内容を把握できず授業を進めてしまった場合は抜けが生じる結果になってしまい、のちに大きな問題となってくる恐れがあります。

その問題に直面するのは先生ではなく生徒です。
指導者である私たちは、今の指導に満足するのではなく、どのような指導をしていかないといけないのか先を見た指導を行わなければなりません。

このシリーズでは、そんな学習指導要領の変更についてまとめています。これからの指導の参考にして頂けたらと思います。

今回は、小学校中学校の「社会」の新学習指導要領についての内容です。

社会で通用する力を身に付ける

思考力・判断力を鍛え課題を解決していく

少子高齢化や領土問題についての理解を深め、解決策を模索する思考力判断力を身に付けます。

少子高齢化や領土問題は私たちの身近な問題であり、それらを学習に取り入れることで社会的な見方を養うことが出来ます。

複雑な社会であるからこそ、段階を踏んでしっかり学習を行うことで思考力判断力を身に付けさせるのが今回の新学習指導要領の狙いです。

社会は暗記の教科から思考力の教科へ

社会科の入試や定期テストでは暗記を問う問題ではなく思考力を問う問題が出されるようになります。

従来では教科書に書いてある太字さえ覚えることが出来れば、高得点が取れるような定期テストや入試でしたが、これからは複雑な資料から読み解くような問題や様々な視点から考察をし、答えを導き出す教科へと変わっていきます。

このような力はすぐに付くような力ではないので、日ごろから物事の背景を考えたり、さまざなな視点から考えられるような思考力を身に付けておく必要があると思います。

小学校社会科の学習について

市区町村についての理解(小3)

いま住んでいる市区町村について理解を深めていきます。

この「市区町村」についての学習は、現行では小4での学習でしたが、新学習指導要領では小3に学習をすることになります。
実際に授業では地図帳を使い、自分の市区町村は日本のどこにあり、そんなところなのかを理解していきます。

これを行うことで自分の土地の事を知り、そこから社会へのり知識を広げていけることとなります。

都道府県について学習(小4)

小3で習った市区町村を小4では都道府県に広げて学習を行っていきます。

市区町村から範囲を広げ自分が住んでいる都道府県の「自然災害」や「文化財、年中行事」を学習するようになります。
またこれに伴い、国語科ではこれに並行してこの時期に都道府県の漢字の学習も行っていきます。

横の教科とのつながりを持たせ、1つの教科だけの学習だけの学習を行わないことも新しい学習指導要領の狙いでもあります。

日本固有の領土について触れる(小5)

北方領土にかかわらず、竹島や尖閣諸島についての領土のついて触れる。

新学習指導要領では竹島と尖閣諸島については「日本固有の領土であることに触れる」と明記されています。
そのため、小5ではそれにのっとり現行の北方領土は日本の領土という情報に加え、竹島と尖閣諸島も日本固有の領土であるという事に触れていきます。

また、現在では情報が産業にも影響を与えるようになってきたことにより、それらも「情報産業」という単元で触れることとなります。

政治の移り変わりについて学ぶ(小6)

選挙権が18歳以下に引き下げられたことから、小6では世紀について学習することになります。

具体的な内容に関しては、日本国憲法や政治について学習を行い、政治の歴史について学習を進めることになります。
政治を移り変わりを学習することで少しでも興味が持てばという考えです。

中学校社会の学習について

地形図や時差の学習時期が早まる

地理的分野の授業時間数の減少により、「世界と日本の地域構成」が再構成されました。

世界と日本の地域構成が再構成された関係で、「時差」の学習を中1で行うことになります。また、地形図などの単元を「日本の様々な地域」の最初で学習することになりました。

これらの学習が早まった背景には中学の地理的分野の学習時間が5時間減った背景があります。

古代文明や信仰からものの見方を詳しく学習する

古代文明や信仰を学習し、現在につながる点、異なる点を学習していきます。

当時の人はどういった思いでいたのか。どういう見方をしていたのかをを詳しく勉強するとともに、その学習を現在につなげて学習と行い、つながる点、異なる点に気づかせていきます。

歴史の背景を掘り下げて学習

元寇の背景、武家政治を学び、どういった影響を与えてきたのかを学習する

元寇が国内に及ぼした影響はどういったことがあるか。
武家政治にはどのような特徴があったのか。
など個別の特徴や行った背景を学習し、一つの事柄に関して考察をし、それを単語だけの理解だけでなく文章や言葉で表現できるようにしていく。

社会の新学習指導要領の変更点

小学校中学校の「社会」の新学習指導要領についての内容については

・社会的見方・考え方を強く求められる
・語句を暗記するだけではなく、資料から読み取り表現できる力の育成
・小学校では「市町村」「都道府県」「領土」「政治」を学習
・中学校では地理の学習時間の減、歴史の学習時間の増