勉強で使える心理学まとめ|心理学を使った超効率的勉強法と具体例

ピグマリオン効果やゴーレム効果、オープンクエスチョンやツァイガルニック効果など聞いたことはありますか?
これらは心理学的効果の名称です。

この世には勉強で心理学を用いることで勉強効率を高めるものがいくつかあります。
今回はそのように心理学を使って勉強効率を上げる方法をいくつかご紹介します。

保護者や学校・塾の先生、生徒自身が今からでもすぐ使える心理学になっています。
心理学をマスターすれば勉強効率アップ!?

教育で使える心理学まとめ

ピグマリオン効果とゴーレム効果とは?具体例など

ピグマリオン効果とは

ロバート・ローゼンタール(米の教育心理学者)が1964年に提唱した教育心理学に分類される心理学の一つで、期待されるとそれに応えようとして優れた成績を残すようになるというものです。
心理効果教育期待効果やローゼンタール効果とも呼ばれたりしています。

彼がサンフランシスコの小学校を対象にした研究結果が以下の通りになる。

「学期の最初に特別なテストを実施して、今後成績が伸びる可能性が高い生徒が誰なのかを担任の教師に教える。しかし実際には、これらの生徒は実力に関わらず無作為に選ばれただけの生徒である。そうであるにも関わらず、8ヶ月後に再びテストを実施すると、この有望だとされた生徒は他の生徒よりも実際に成績が伸びていた」というもの。

徳島大学総合科学部 2011年度 学部共通科目 科学と人間より

この研究結果により、教師から将来有望だと思われた生徒は過去の実力や性格にかかわらず、今後伸びると期待されたら成績が伸びるということが実証された。

この心理状態こそがピグマリオン効果という。

ゴーレム効果とは

ゴーレム効果とはピグマリオン効果の逆で期待を込められていないと優れた成績を残すことが出来ないというものです。

ピグマリオン効果とゴーレム効果の違いは、期待されると優れた成績を残すのがピグマリオン効果
期待されなかったら成績が落ちてしまうのがゴーレム効果です。

ピグマリオン効果とゴーレム効果の具体例

では一体このピグマリオン効果を実践するとなればどうしていけばいいのだろう。
それは、「この子は何でもこなすすごい子だ!」とイメージをし、接していくことです。

しかし、これをするには少し落とし穴があります。
それは、2週間以上付き合いのある関係でこれを実践してもピグマリオン効果が発揮できるのは12%でしかないことだ。
2週間に満たない期間での付き合いなら91%も成績が上昇したという結果も出ている。

ピグマリオン効果を実践するには最初が肝心なのかもしれません。

逆に「この子は出来ない子なんだ」と思い込んでしまうと、その思いが生徒にも伝わってしまい、勉強が出来ない生徒、成績が良くない生徒になってしまうので気を付けておかなければならない。

オープンクエスチョン、クローズドクエスチョンとは?具体例など

オープンクエスチョンとは

「最近どうですか?」このような答えが無限にあり、答え方は相手に任せるような質問の仕方をオープンクエスチョンと言います。

相手の気持ちや考えなど相手が思っていることを探りたいときに有効です。
どう思っているのか、今どのぐらい理解しているのかを聞き出すときにオープンクエスチョンをすると効果的です。

クローズドクエスチョンとは

逆にクローズドクエスチョンは「最近勉強してる?」など相手に選択肢を絞らす質問の仕方です。

相手の理解度がまだ浅く、最低限のコミュニケーションを図りたいときにクローズドクエスチョンをすると効果を発揮します。
相手もそこまで深い理解できていないので、細かく話すことは難しいですが、「はい」「いいえ」で答えることが出来ればそれに越したことは無いです。

オープンクエスチョンとクローズドクエスチョンとも営業の仕事などでよく使われる会話術の一つですが、これらもれっきとした心理学の一つでもあります。

オープンクエスチョン、クローズドクエスチョンの具体例

オープンクエスチョンとクローズドクエスチョンの具体的な例としては、理解しているかどうかを聞きたいときはオープンクエスチョンでどの程度理解しているか聞き取り提出物などのワークやプリントをやったかどうかの確認をしたいときはクローズドクエスチョンを用いるのがいいでしょう。

問題をなかなか解こうとしない子には、クローズドクエスチョンをうまく使い「2,3ページするか、この単元だけするか」と質問することで「する」という選択しかできなくなるので、相手は自分で選択したかのようですが、上手くやる方向にもっていくことが出来ます。

ツァイガルニック効果とは?具体例など

ツァイガルニック効果とは

ツァイガルニック効果とは「完結出来なかったことや達成できなかったこと、中途半端なところで中断してしまったことに関して、すっきりすることが出来ず、もやもやとした気持ちになる」というものです。

これは「完結したい!」「達成したい!」「終わらしたい!」という気持ちにさせるのでこれを教育に使います。

ツァイガルニック効果の具体例

どもが勉強しているときにご飯の準備が出来ると勉強をやめさせて、すぐに食卓に来させる。

こうすることで「途中で勉強が止まってしまっている」という意識が残り、ご飯を食べた後も勉強をするようになります。
あえて中途半端なところで止めておくことで、このもやもやした気分を解消するために続きをしたくなるのです。

バックトラッキングとは?具体例など

バックトラッキングとは

コミュニケーションツールの一つで、カウンセリングでは「オウム返し」とも言われています。

相手「あのね、この問題難しいんだ」
あなた「この問題難しいんだ~」

と相手と同じ言葉を繰り返すことをバックトラッキングと言います。自分の言った言葉を繰り返すことで、相手側には「自分の気持ちがわかってもらえてうれしい!」となり、信頼関係を深くすることが出来ます。

バックトラッキングを用いることで、相手に「大切に思われている」と肯定的なイメージを与えることが出来、また自分も相手と同じ言葉を繰り返し使うことで、問題を整理することが出来、的確なアドバイスを行うことが出来ます。

バックトラッキングの具体例

相手「今日は〇〇君と~~をして遊んだんだ~」
自分「あっ、今日は〇〇君と~~をしたんだ」

相手「テストでこの問題のここを間違えてしまったんだ・・・」
自分「この問題のここを間違えてしまったんだ」

相手が思っている事実や感情を全く同じ言葉で繰り返すことで、相手の事を「思ってくれているんだ」「しっかり話が伝わっているんだ」となり肯定的になります。
また、同じ言葉を繰り返すことで自分も相手の事を知り整理することが出来るので、今後の展開が幅広くなります。

注意として、

相手「テストでこの問題のここを間違えてしまったんだ・・・」
自分「この問いでそういうミスしたんだ」

と意味は大かた同じでも相手と違う言葉を使うと、相手には(もしかして話通じてないのかな?)と思わせてしまい、不信感を与えてしまうので要注意です。

初頭効果・終末効果(親近効果)とは?具体例など

初頭効果とは

一番最初に相手に与えた情報が後の情報にも与える効果を指します。

企業などの面接で「第一印象が大事!」と言われている背景にはこの初頭効果が影響していると思われます。
一番最初にいい印象を与えておくと、「あっ、この人はいい人なのかも!」と思われ、時間が経ってもいい人の印象が残ります。これが初頭効果です。

授業の最初で面白い雑談をする先生っていますよね?
すると授業が終わった後に授業内容ではなくその授業の「最初に聞いた雑談だけが頭に残っている」なんて経験があると思います。

これこそが初頭効果なのです。

終末効果(親近効果)とは

初頭効果とは逆に、最後に与えられた情報が強く頭に残ることを終末効果と呼びます。

授業の途中の話は覚えていないけれど、授業の最後や勉強の最後で聞いたり学んだりしたものはよく頭に残っていると思います。
このことが終末効果と言われるものです。終末効果とは親近効果とも呼ばれています。

人は最初と最後に聞いた内容や学んだ内容はしっかり覚えているものなのです。

初頭効果・終末効果(親近効果)の具体例

初頭効果は最初に学んだ内容は最後まで頭に残っているという効果でしたね?
また終末効果(親近効果)は最後に学んだ内容はしっかり頭に残っているというものでした。
これをうまく利用することで学習効率が格段によくなります。

実際にこの初頭効果・終末効果(親近効果)の両方を取り入れた勉強が以下のようなものです。

まずは人が集中できる時間としては20分程度だと言われています。

①最初の20分間
勉強し始めの20分間はしっかりと暗記をするなど覚える時間に集中します。書いたり、問題を解いたりするのがいいと思います。

②途中の10分間
途中の10分間は息抜きというイメージで、教科書は参考書を読んだりする時間に使います。

③最後の20分間
暗記が一通り終わり、教科書や参考書を読んだ後は実際にテストをしてみて間違えた内容を「なぜ間違えたのか」「どう間違えたのか」など間違えた箇所の見直しを行います。

このように前半後半で集中が出来る時間を作ることで短時間の勉強でも頭に残る勉強をすることが出来るようになります。

「最初と最後は頭に残る」これはしっかり覚えておきましょう。

重畳効果・孤立効果とは?具体例など

重畳効果とは

重畳効果は”ちょうじょうこうか”と読みます。
効果としては、平凡な苗字の人や電話番号などや短期間で同じものを見たり聞いたりすると、記憶がしにくく後のなって思い出せなくなることを重畳効果と呼びます。

単独でイメージがしやすくその事がそのもの自身として独立しているのであれば覚えることが出来るのですが、違うものだとしても類似していて区別がしにくいものは違いを判断することが出来なくなってしまいます。

電話番号が覚えにくいと同じで、「英単語がなかなか覚えられない」ということもこの重畳効果によるものです。

孤立効果とは

周りと比べてそのものにインパクトがあり孤立していると記憶に止まりやすい。頭に残りやすいという効果の事を指します。
たとえば、クリックを誘導するアイコンを目立つようにしたり、赤字で書いたりしてほかのよりも際立てることで見ている人に強い印象を与える効果です。
人は一つだけ違い目立つものには目が行ってしまうものなのです。

重畳効果・孤立効果の具体例

区別がしやすいように線を引き方を変えてイメージしやすくするのがいいです。

重畳効果は人なら誰しも起きてしまう現象です。これを無くすことはできません。
それを少しでも解消するのが孤立効果を使って重畳効果を打ち消す方法です。その実践的な方法が線の引き方を工夫することです。

例えば同じような語句を暗記しないといけない社会などをなかなか違いを区別できなくて時間をかけても覚えられないときがあります。
①重要語句は四角で囲む。
②重要語句の説明部分は実線を引く。
など線の引き方を工夫すると孤立効果を発揮でき、違いが出て覚えやすくなります。

それでもなかなか語句を覚えられないときは、「これだけは絶対覚える!」という語句を何回も何回も囲むことで強く印象付けて脳に強いインパクトを与えます。
そうすることで覚えやすくなりと思います。

まとめ

教育心理学という言葉があるほど教育と心理学は密接な関係があり、上手く心理学を活用することで学習効率を高めることが出来ます。

「なかなか覚えることが出来ない」「短時間で集中して覚えたい」「もっと効率よく勉強がしたい」など勉強に少してこずってしまっている人は心理学を使って勉強してもいいかもしれませんね。